【 BOOK】「リト」著者:山本加津子(やまもと かつこ)、2020年12月30日初版
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地球規模で互いに助け合うことこそ、サムシング・グレートが人類に促していることかもしれません。
私は、深刻な危機に直面したときこそ、「他者のために生きる」ということが大切だと感じています。
人類が進化するためにこのピンチは最大のチャンスであると思います。何よりも一人ひとりの意識を変えることによって可能になると強く信じています。
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こころで何を考えているかによって病気になったり健康になったり、幸せを掴む生き方ができるかが変わってくるのです。
「ワクワク」する生き方こそがその人生を成功に導いたり、幸せを感じたりするのに必要な遺伝子をONにするというのが、私の仮説なのです。
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ウイルスが誕生したのはおよそ三十億年前といいます。片や我々ホモサピエンスが誕生したのは、わずか20万年前。ウイルスは地球上での大先輩なのです。ですからウイルスと戦って完全に勝とう、などとは、無理な話です。
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私たちは母なる地球に、僅か数百年の間に様々な無理を強いてきてしまいました。
いま私たちは地球という親から、行き過ぎた人間農協営み、人間のあり方をを本気で叱られているのだと思います。それは、地球という親が痛みを感じながらも、それでもまだ私たちを思ってくれているからでしょう!
同じ一つの大きな命として、もっとお得のものと共生していく責任とって悦びを分かち合う。そうした生き方ができれば、おそらく多くの人が、このたったひとつの命を与えられ、奇跡的な確率で生きていることをもっと素直に喜び合えるはずです。
いま人間はかってない変革の時にあるといえます。この時代に命を得て生かされている私たちは幸せであることを忘れないようにしたいと思うのです。
「リトさんの作詞や、山本加津子さんとの出会いは、映画「1/4の軌跡」でした。
映画は一人ひとりが、たとえば病気や障害があっても、大切な存在、病気や障害にも意味があるということを伝えています。
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笹竹雪江(ささだ ゆきえ)さん
体が不自由になれば、辛いことも増え、絶望的な気持ちになることもあると思います。雪江さんも実際そうでした。しかし、雪江さんはすべてのことを受け止め、感謝し、常にプラス思考でいようと努めました。一日の中で「うれしかったこと」や「よかったこと座を探して、多発性硬化症になったからこそ大切なことに気づくことができたし、今の周りにいる人に出会えたと言い切るのです。そして病気の自分、ありのままの自分を好きだと言うのです。
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私たちは親であるサムシング・グレートに守られ、奇跡のようなことの連続の中で生かされているのです。
雪江さんから亡くなる前、雪江さんは「誰もがみんな素晴らしい唯一の存在だということを世界中の人に伝えて欲しい」という遺言を山元加津子さんに残します。山本加津子さんは雪江さんとの約束を今も守り続け、本や公園活動で、雪江さんの想いを伝えています。
山本加津子さんが書いた近衛文麿「リト」という本には、病気か困難なことが起きたとき、他者を大切にして、協力しあい、すばらしい未来へ向かっていくストーリーが描かれています。まさにがサムシング・グレート」が我々に示す生き方なのではないかと思います。
"イキイキ・ワクワク"しながら前を向いていくことで、大切なことは何かを見つけていくのです。
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多発性硬化症
→いろいろなタイプがありますが、雪江ちゃんの場合は、再発するたびに、目が見えにくくなったり手や足が動きにくくなる症状がありました。けれど雪江ちゃんはいつも前向きで、いつもか私は私でよかった」ということを繰り返し伝えてくれました。「もし目が見えなくなったら、手や足が動かなくなったら、私は、目や足や手にありがとうと言うよ。私のために頑張ってくれたのに、なんでよーなんて言ってはあんまりだから。ありがとうって言うよ」
「私は十二月二十八日に生まれました。一分一秒間違いなくこの私になるために生まれてきたよ」
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そんな雪江ちゃんが亡くなるときに、私に言いました。
「世界中の人に、一人ひとりが違ってそれが素晴らしいってこと、みんなが素敵で大切だということ。すべてがいつかいい日のためにあることをかこちゃん(私のことです)が伝えて。約束して」
それが雪江ちゃんの遺言になりました。
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私は小さい頃から、運動がひどく苦手で、おっちょこちょいで失敗ばかりしていました。よく「変わった子だね」と言われて、自分のことが好きになれずにいたけれど、先生(村上和雄)のお話を伺うと、それでいいのだ、大切な自分なのだと思えることがとてもうれしかったのです。
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なかなか社会と馴染めず、自分が自分であることを受け止められず、つらく悲しい気持ちでいる方があられると思います。
しかし、障害があるからこそ、他の人にない素晴らしい面があって、その素晴らしい面が出逢う人々の心を動かしていくのだと思います。
地球上にいる一人ひとりがそれぞれの違いや個性を受け入れて、同じ地球日本生まれたかけがえのない仲間を大切にし合えたらどんなにうれしいことでしょう。
それこそが「雪江ちゃんのです願い」でもあると思います。
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サムシング・グレートが私たちに教えてくれていることを忘れずに、明るく、前向きに、そして感謝しながら生きていきたいと思います。
2020年7月7日 山元加津子
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⭕️村上和雄先生へ(第三版から)
先生が2021年4月13日に天に帰られました。85歳の誕生日をお正月に迎えられていました。
先生は前に教えてくださいました。
「誕生と死はペアでプログラムされているんだよ。身体はサムシング・グレートからの借り物です。そして、借主はだれかわかりますか?それは魂。身体を宇宙にお返ししても、魂は生死を超越したものだこらね」
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先生の魂は、これからはいっそう多くの方のそばにおられるのでしょうね。そしてどうか、私のそばにもいてくださいね。お願いいたします。
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ガシューダ
➡︎僕たちの設計者で、この世界のすべてがうまくいくように一つひとつをつくったそうだよ
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いろんなことを決めているのは、自分に他ならないけど、ガシューダはそのあとどうなるかわかっていて、すべてをいいふうに導いてくれるのさ。
僕たちは悲しいことが起きても、いつもガシューダがいい方へ連れて行ってくれるし、結局は大丈夫だと思ってる。
「ガシューダのお導き」ってやつさ。
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リトは、"かけがえのないもの"という言葉を聞いたとたん、優しく甘い匂いを思い出してような気がしました。
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「"かけがえのないもの"とは失ったときに、がまんできないほど悲しくなる物さ。一緒にいる幸せで一緒にいられないときは寂しくてたまらなくなるものさ。そして"かけがえのないもの"があれば、どんな大変なときも頑張れるのさ」
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リト、前に"かけがえのないもの"の話をしたね。"かけがえのないもの"は、お互いにどんなふうになっても、大切と思える間柄だよ」
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リト➡︎リトル・プリンス➡︎星の王子さま
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マルシェ
➡︎市場
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「私はお金儲けがしたくて、パンを焼いているわけじゃないもの。食べた人が幸せだと自分も幸せ。だから、みんなの幸せを祈りながらパンを作っているの。第一お金がいっぱいあったって、使う方法もわからないわ。お金よりも大切なのをいっぱいいただいているから」
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「パパはどんなに困ったことが起きても、口癖のように『これも、いつかのいい日のためにあるのだろう』と言っていたわ。」
パパはね、『ガシューダがいつも私たちを守ってくれている。自分だけじゃなくて、みんなでひとつの命を生きていられるように』と言ったのよ。
ママはガシューダが教えてくれることに耳を傾けたいの。
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パパはママのパンには力があるといつも言ってくれたわ。
私、あれからずっと研究して、あのときよりももっともっと体にいい、力のあるパンを作れるようになった自信があるの。この命のパンがきっと役に立つと私は信じたい!いつも自分のことより人助けをしていたパパだもの。きっとパパも喜んでくれるわ。
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「みんなが幸せでありますように」と祈りながら丁寧にパンをこねました。
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「うんそう。必要なんだろ。全部だよ。ものも、ことも、人も、動物も、起きることも、何もかもがみんな必要」
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出会いというものは、片方のためだけにあるわけではありません。いつも両方にとって必要なのです。
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「覚えておいてね。この世界には約束ごとがある。それはどんなこともいつかのいい日のためにあるということ。
ガシューダは私たちをいつも愛してくださっている。ガシューダの魂の声に耳をすませて生きていけば大丈夫。私はいつもそう信じている。
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リトも今は、はっきりとわかるのです。
「どんなことも、いつかいい日のためにある。怖い流行病さえも」(はやりやまい)
2022/01/06
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