【 BOOK】「自然に産み、自然に育てる、ちあきのマクロビオティック・タイム」著者:橋本ちあき、初版2007年1月20日
YouTube、3分、第一話 👇
赤ちゃんを産む人も産んだ人もパパも女子高生も
宇宙の波に乗って
心と体をバランスよく育てるマクロビオティックの知恵
何をどうた食べたらよいか。
食と自分の心身の関係を総合的に知り、
それによって快適に生きていくことができるような
力を培ってあげること。
これが私の考える食育の最終目的であり。
子育てのポイントです。
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🟣はじめに
食の知恵と生きた知恵をシェアしたい
私は5人の子どもを自宅で、医者や助産婦さんの手を借りずに出産しました。3人は夫と一緒に、他の2人のときは、すぐ上の幼児に見守られながら一人で出産しました。
自力で産んだなかで得た"宇宙との一体感"は、何ものにも代えがたい私の中心核を作ってくれ、その後の子育てに大きな力と影響を与えることになりました。
また、子育ての実践の場は山のなかでした。自然と身近に暮らし、その恩恵と厳しさを受けながら子どもたちを育てました。食事も妊娠中から15歳になるまで、完全な穀物菜食、添加物なしの食べもので育てました。自分や子どもたちを取り巻く
外環境、からだという内環境、そのどちらの"自然性"も大切にしたかったからです。
私にとっては、「自然に産み、自然に育てる」というあたりまえの選択をしたにすぎません。でも、当時は参考になる本などありませんですたから、自分で日々考え、悩み、決断し、そして実行するということの繰り返しでした。
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そんな私たち夫婦を支えてくれた軸が、マクロビオティックという生活法でした。ひとことで言うと、食事を通して感性を磨き、人生の方向を見つけていくというものです。
まず、食べものとからだ、食べものと心の関係を見ていくために、自分や子どものことを注意深く観察する眼が養われました。そして、だんだん食事と心身がどのように関連してあるかがわかってきたのです。そうなると、何をどう食べればからだや心のコントロールができるのかという勘が育ち、たいていのことは自立した判断ができるようになっていきました。「食を使いこなす知恵」が身についたのです。
いくらよい情報を手に入れても、状況や使い方次第ではかえってよくない場合があること。
子どもの顔形が一人ひとり違うように、身体内部や心にも特徴や個性があること。結果を求めずプロセスを大切にすることで、親子のきずなや信頼が育つこと。
これは知識ではなく、子どもをしっかり観察し、一つひとつ経験を重ねていったからこそわかった知恵です。
わが家の5人の子どもたちは、全員、一人前のおとなになり、やりたいことを見つけていきいきと自分の人生を歩んでいます。
子どもも私たちも、変化を続けるいのちです。変化に対応しながらもからだと心を自然に育むには、知識ではなく、その都度に"生きた知恵"を働かせることがもっとも大切なことになってくると思います。
自然に産んで自然に育てたいと願っている人たちを応援したい気持ちでいっぱいです。妊娠・出産・子育てをより大きな喜びに変えていく食の知恵、物の見方の知恵があることを伝えたい、、、。
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第一章
生の営みを自分の手に取り戻そう
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お産を特別なこととして専門家や病院にまかせ、「自分のリズムで産む」ことができにくくなっているのが、いまの多くのお産の現実です。
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日本CI協会
➡︎マクロビオティックの普及団体。本部は東京都渋谷区。
マクロビオティック日本CI協会サイト/トップページ
桜沢里真(りま、桜沢如一ぬきかず、の妻)
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学生時代に今の夫と出逢い、マクロビオティックを知る。
マクロビオティックを生活のベースにすえれば自分の生活の営みを自立させることができるはず。そんな確信のもと、私たちは結婚生活をスタートさせたのでした。
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⭕️からだの自然性を試したい
最初の子どもを出産したのは1979年。移り住む田舎町がまだ見つからず、東京のアパートに住んでいたときのことでした。
私と夫は自分たちだけで自宅で産んでみたいと考えました。
お産は本来、自然の営みなんだから、自分のからだの自然性を試すのにちょうどいい機会です。
体がよい状態であれば妊娠中も無事に過ごせるはずだし、出産もきちんとできるはずだと、そういう期待と確信のもと、「よし、自分たちでやってみよう」と踏み切ったのでした。
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私たちは穀物と野菜を中心に、肉や魚や卵は食べないマクロビオティックの食事をしています。
食と運動と祈り。自分の体と心をコントロールするのに、これほど大切なことはないと思います。
以来、5人の子どもを出産するまで、この三つが、妊娠中の過ごし方の基本柱になりました。
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◉不安と仲良くする
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⭕️道を照らしてくれた出逢い
◉祈りを心に
山懸(やまがた)良江さん
助産婦、マクロビオティック実践者
「お天道さまとご先祖さまに毎日お祈りをしなさい」
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ラマーズ法(出産時の呼吸法)を日本に最初に導入し、当時は数少なかった自然分べんを応援してくらていた助産師さん、三森孔子(みもり・よしこ)さんとの出会いも忘れられない。そのご縁で友だちの自宅出産に立ち会えたのも、大きな助けになりました。
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これで、一人で産めそうだなあという気持ちになれたのを覚えています。
当時、私は」産婆の学校」という勉強会に参加していました。
そこで、発生学を研究していた大学教授の三木茂夫(しげお)さんが、本邦初公開といって見せてくださったのが、胎児(産芽)の成長過程をつぶさにとらえた本物のスライドでした。
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三木先生のスライドは、さの"漠然とした妊娠"を"確固たるリアリティの妊娠"へ、瞬時に変えてくれたのです。
とてつもない大仕事をしている新しいいのちに感動し、感謝と慈しみの気持ちすらわいてきました。
と、同時に、「これではいけない!」と思いました。
母親としての使命感がからだ中に満ちあふれてきました。そして、いままで以上に食事と運動に気を配り、心を穏やかにしていきたいという気持ちが強くならのを感じていました。
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後産(あとざん〜胎児が出た後、胎盤などが出ること)
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陰陽とは、外に広がる力(陰)と内に収縮する力(陽)のことです。
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第二章
妊娠から始まる子育て
子育てのスタートは、おなかの中にいるときから始まっていると考えます。
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麩(ふ)
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浮かんだままの思いで結構です。正しい答えという決まったものはありません。あなたが感じたことが正しい答えです。
ただ、そう感じる、そう思う、というだけのことでも、心をきちんと受け止めるだけで、「困ったこと」「悩み」という思いは減ります。そうすると、自分てコントロールや対処がしやすくなります。
そして、そのとおりやってみて、「おいしかった?どのくらい満足した?」と自分に聞いてみるのです。からだと心が納得し、満足していればOKです。
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心の無理はしてはいけないとわかるのです。
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◉心の欲求に耳を傾けよう
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誰でも頭で考えていることと、心の欲求が違うことがあります。それをどう自分でコントロールしていくか、大事なのは自分の直感に耳を傾けることと自分への問いかけ、この両方をもって検証していくことです。
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黒砂糖、メイプルシロップ、麦芽糖
お麩、油揚げ、豆腐、湯葉、グルテン
ハーブティー、毎日➡︎番茶、ほうじ茶、麦茶
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第三章
宇宙の波に乗って出産
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妊婦さんはまず、痛いとかつらいとかいった、世間一般のイメージをぬぐい去りましょう。そして宇宙からの収縮の波に、身も心も思いきりゆだねてみてください。想像とはまったく違った、素敵なお産が待っていることと思います。
私の5回の経験からいっても、お産は楽しいし、おもしろいし、お産でしか味わえないわくわくするような発見がたくさんあります。できる限りの準備をととのえ、あとはリラックスして赤ちゃんを迎えてあげましょう。
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私は、母体は赤ちゃんを無限界から有限界へ、霊界ともいえるあちらの世界からこの地球上へと運ぶゆりかごのようなものだと思っています。そして出産は、タイムトンネルの最後の出口、この世への扉です。
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梅しょう番茶〜梅干し、番茶、生姜
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弛緩(しかん)
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第四章
穀物菜食で楽々、子育て
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【 BOOK】「食品の裏側」著者:阿部司
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手作りするなら、米粉や小麦粉を使ったおだんご、野菜を入れた野菜まんじゅうや蒸しパンなど、からだにやさしく吸収されるものがよいでしょう。砂糖や重曹は入れないで、自然発酵か天然酵母で発酵させて作るのをおすすめします。
ただし穀物素材であっても、クッキーやおせんべいなどはあまり早い時期から与えない方がいいでしょう。穀物の粉を高温で焼いだのは非常に硬く消化しにくいので、小さな子どものデリケートな胃腸には負担になることがあります。肌荒れやアレルギーの原因にもなりがちですので、注意したほうがよいと思います。
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子どもにしっかり食べてもらい、からだを成長させてあげるポイントは、空腹にさせること。おなかが空いた状態で食べさせてあげることです。
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食べものと子どものからだ・精神状態との関係をつかんでください。驚くほどに密接なつながりがあります。
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よい状態のウンチは、適度な硬さがあり、色は黄金色、無臭なウンチです。
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子どもの立場にたって、子どもが「自分で食べたい」「食べることが楽しい」という気持ちになれるよう、配慮してあげることが親の役割です。
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子どもは、次からは自分の「勘や感覚を働かせたり考えたりして」少なからず判断していくようになるでしょう。その勘や感覚、考える力を育てるのが大事なことなのです。
日常生活のなかの一瞬一瞬の言葉かけを大切にしていきたいですね。
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親子で「カン」を育てよう
➡︎感〜五感、直感。感じる心とからだ。感動。
➡︎勘〜鋭い勘。第六感のようなセンス。
➡︎関〜物との関わり方。人との関係の作り方。
➡︎歓〜屈託のない歓び。歓びを見つける力。
➡︎堪〜我慢。忍耐。辛抱(しんぼう)。
➡︎観〜自然観。人間観。人生観。
➡︎幹〜人間としてのからだの土台。枝葉でない中心の心。
➡︎貫〜一貫してやり通さねばならないこと。
、、、
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何事も、答えを暗記したり人から教えてもらうのではなく、自分のからだや五感で納得したうえで判断する力をつけてあげられたら最高だと思います。
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第五章
心と感性を豊かに育てるために
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赤ちゃんが、自分と外界の関係をスムーズに把握し、状況判断力を増していくために、とても大切なことがあります。"言葉かけ"です。まだ説明してもう何もわからないから、などと言わずに、どなようなときも話しかけてあげてください。赤ちゃんは、聞いて育っています。赤ちゃんという存在は、おとなの想像をはるかに超えた、すばらしい理解力の持ち主なのです。
おむつを替えるときには、「おしっこしたのね」「さあ、おむつを替えましょうね」と、そのつど、自分がわが子にどういう関わりをしようとしているか、言葉にしてあげてください。おっぱいのときには、「おっぱいよ。いっぱい飲んでね」。着替えのときには、「さあ、着替えましょう。協力してね」というふうに。おかあかんの気持ちと行為を言葉で表現しながら行動すると、子どもは安心します。意思疎通がスムーズな関係になっていきます。このプロセスの積み重ねが、親子の対話の始まりや基礎になっていくのです。
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親は子どもとって最初の「環境」です。親との環境に安心できればきっと「次なる環境」=社会や他人とのコミュニケーションも、安心して、オープンに踏み出していけるでしょう。
この世の中で、いちばん簡単でいちばん重要な言葉は、「ありがとう」と「ごめんない」だと思います。
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子どもにたくさん「ありがとう」「ごめんない」を言ってあげましょう。そんな体験から子どもは学んでいくのです。
人間の心は不思議な物で、ちゃんとあやまられると、許すのです。許す心を育みながら、心の広い人に成長していきます。同時に、親が自分の非を認めるということは、そこで親子関係が対等に保たれているということですから、その後の信頼関係も築きやすいものになります。
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◉子どもと対等に向き合おう
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⭕️"見守る"愛情
◉手はかけないけれど、ていねいに
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◉「自分でする意志」を尊重
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いまわたしがねがうのは、「できるだね楽なからだと心でいられるように。また、平和な心を育めるように」ということです。
生活哲学のベースに流れている、
「平和で健康な人生を創り、より良い社会に生きよう」という視点は、誰にも共通の願いではないでしょうか。
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⭕️「内観所」一週間
老師、90歳を超える、水野秀法老師
体の病いは死ねば治ります。
心の病は、死んでも治りません。永劫に続きます。 (水野秀法)
1994年(平成6年)4月号 『内観の友』より、巻頭言。この時点ですでに故人となっておられた、水野秀法師のことばです。
発行所は三重県三重郡にあった、玄米食と内観の、あの「合掌園」ですが、現在では活動が消滅しているようです。
権力・権威に依存しない活動は、永続が難しい。なにごとも永続しなければならないものではありませんが、考えさせられます。
2022/02/01
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