【 BOOK】「スノーデン、監視社会の恐怖を語る」独占インタビュー、著者:小笠原みどり(おがさわら)、初版2016年11月25日

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序章 なぜ私はスノーデンをインタビューすることになったのか

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パノプティコン
➡︎パノプティコン、もしくはパンオプティコンは邦訳すれば全展望監視システムのこと。all「すべてを」observe「みる」 という意味である。イギリスの哲学者ジェレミ・ベンサムが弟サミュエルに示唆を受け設計した刑務所その他施設の構想であり、その詳細が記された『パノプティコン』が1791年に刊行されている。
➡︎
〘名〙 (panopticon) 中央の高い監視塔から監獄のすべての部分が見えるように造られた円形の刑務所施設。イギリスの思想家ベンサムの考案。ミシェル=フーコーが近代管理 ...


エシェロン
➡︎エシュロン は、アメリカ合衆国を中心に構築された軍事目的の通信傍受システム。 同国の国家安全保障局 主体で運営されていると欧州連合などが指摘し、 エドワード・スノーデンの告発により、PRISMで有線データ通信さえも盗聴されていることが明らかになった一方、アメリカ合衆国連邦政府が認めたことはない。 ウィキペディア


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換骨奪胎(かんこつだったい)
住基法改定案
➡︎改定案は、各市町村にある住民基本台帳を換骨奪胎し、全国的な「住民基本台帳ネットワーク」(住基ネット)を構築するものだった。つまり住民の登録という自治体の固有事務であり、自治体のなかだけで使われてきた住民情報を、電算化、ネットワーク化して、93の事務について政府が使えるようにする、一元的なシステムに変えたのだった。そのために国民一人ひとりにが住民票コード」と呼ばれる11けたの番号を付け、氏名、住所、せいねん、性別、これらの変更履歴の計6情報を送受信する。身分証明書として、住民基本台帳カードも希望者に
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ハリウッドで、盗聴、盗撮、セキュリティ万能の未来をさまざまなかたちで長く予感してきた。
【映画】
・カンバセーション⭕️1
・未来世紀ブラジル⭕️2
・トゥラーマン・ショー⭕️
・ガタカ⭕️3
・エネミー・オブ・アメリカ⭕️4
・マイノリティ・リポート⭕️5
911後のハリウッド映画
・ボーン・アイデンティティ⭕️6
・アイランド⭕️7
・オブリビオン⭕️8
https://www.amazon.co.jp/Prime-Video/b?ie=UTF8&node=3535604051
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「スノーデン・アーカイブ」➡︎
スノーデンの告発記事約400本をオンラインで
検索できる
http://www.cjfe.org/snowden
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スノーデンの告発を最初から記録したローラ・ポイトラス監督のドキュメンタリー映画
「シチズンフォー」が日本で公開になる
【 BOOK】「スノーデン・ショック」著者:ディヴィッド
エドワード・スノーデン
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エドワード・スノーデンは、横田基地で勤務
契約社員
2009年ごろ〜
基地の外で暮らすことを許されていた
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エドワード・スノーデン
1983年、米国ノース・カロライナ州に生まれる
父➡︎湾岸警備隊
母➡︎連邦政府
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◉日本のNSA代表は横田基地内
2009年、スノーデンはコンピュータ会社デルの社員として来日した。
が、デルはNSAの請負会社のひとつで、スノーデンは実際には米空軍横田基地内にあるNSAで契約社員として勤務した
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NSAは国防総省内の国防長官直属の軍事機関である。 そのウェヴサイトによれば、第二次世界大戦中に日本とドイツの暗号を解読した米軍の業務を引継ぎ、1952年にトルーマン政権下で発足した。信号諜報(ちょうほう、SIGINTシギント)と防諜を主要業務とするが、長い間、活動は隠されてきた。米軍の司令官が代々長官を務める。
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NSAの日本の拠点は、横田基地内にある国防総省日本特別代表部(DSRJ)➡︎日本のNSA本部に当たる
と、インタビューで証言した
日本で米国のギジント、情報工作、インターネット工作、インターネット監視、ネットワーク戦闘行為に従事する人員は、
横田基地以外に
米空軍三沢基地
米海軍横須賀基地
米海兵隊キャンプ・ハンセン
米空軍嘉手納基地
米大使館(東京都)
主要6拠点、約1,000人
➡︎日本は米国の諜報設備において世界第3位、4位を占める重要拠点である
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インターネットへの監視が今日のシギントの最優先事項である。このうち青森県の三沢基地は、1990年代には巨大なアンテナを擁する(ようする)世界で最も大きなシギント施設のひとつとなり、つい最近までアジア一帯での国際衛生傍受の拠点として重要な役割を果たしてきた。
巨大なゴルフボールに似た衛星受信機が立ち並ぶ三沢基地。

「コレクト・イット・オール(すべてを収集する)」

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NSAは外国との関係を三つのグループに分けている
1.ファイブ・アイズ〜米国自身を含む国々。イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの英語圏
➡︎NSAが収集した情報を頻繁に共有する
2.日本、ドイツ、ブラジル、フランス、インド、パキスタン、スウェーデン、トルコ、イスラエル
➡︎協力を求めながらも、同時にNSAの大規模なスパイ活動の対象にもする限定的協力国。
3.中国、ロシア
➡︎協力関係はほとんどなく、日常的に監視の対象としている国。
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米国は「ユニラテラル(一方的)」な優位を図っている。
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「日本で近年成立した(特定)秘密保護法は、アメリカがデザインしたものです」
➡︎スノーデンの発言。
「もちろんこれは、決して表に出ないことです」
➡︎同上

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米国は韓国と日本がともに「防共防波堤」となることを強く望んでいた
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ウィキリークスの編集長、ジュリアン・アサンジ
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米国のシギント活動の主要地点は、
米海軍横須賀基地
米空軍三沢基地
同横田基地
米大使館
キャンプ・ハンセン
米空軍嘉手納基地
の6カ所
このうち米大使館(東京・赤坂)は国会議事堂、首相官邸、各省庁に近く、NSAの特殊収集部隊が配置されているといわれる。
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「特殊情報源工作(SSO)」は主に、大洋横断海底通信ケーブルの上陸地点に盗聴設備をつくり、ケーブルを通過する情報すべてをコピーし、NSA農地データベースへと転送する。
米国沿岸(えんがん)部の上陸地点につくられたこれらの侵入設備は、「窒息(チョーク)・ポイント」と呼ばれ、これまでに主要地点がすべて明らかになっている
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この前代未聞に情報量を保存するために、国防省はユタ州ブラフデールに世界最大のデータセンターを建設した

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ユニラテラル➡︎片側のみ、一方的な
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アガンベン

「剥き出しの生」(むきだし)
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どこかで読んだことを話し、友だちの考えたことを繰り返すだけなら、オウムと一緒です
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プライバシーは個人が自らの良心を形成するための大切な空間だと
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日本の世界報道自由度ランキングは72位へと急落
報道はただ真実を知らせるためにある。真実を知らせた後の行方は、真実それ自身の手に委ねよう。まずは真実を知らせる勇気を持つこと。その大切さを、スノーデンは報道関係者に教え、励ましている

2022/06/28

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