BOOK「あなたが目覚める愛と性のギフト」著者:夏目祭子




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◉プロローグ
性の感覚は、美しく豊かなもの
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権力者たちによって封印され、性教育では伏せられてきた性の真実は、次の六つです。
その1、性の本質はエネルギーの交流だということ。
その2、女性から男性へと流れ込むエネルギーの存在。
その3、女性から発する性欲の豊かさ。
その4、性は物事を動かす力パワーを持つということ。
その5、月経も出産も女性にとって快感になり得ること。
その6、性行為は自然界との調和の中にあるもの。
本書では、このすべてをお伝えしていくことにします。
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⭕️第一の封印解除
性の営みの本質は
エネルギー交流
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セックスをすれは、互いの肉体が触れ合い、つながり合うだけでなく、肉体の内側を覆い、そして内側にも浸み込んでいる「エネルギー状の体」も触れ合うことになる。エネルギーは固い形を持たないので、水のように混じり合い、溶け合っていきます。つまり性の営みとは、お互いの全身全霊を一つに溶け合わせようとする行為なのです。
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私たちは、体を交わらせることによって、お互いの「氣」をも交流させ、一つの輪となって循環させることになる。これは、お互いの持っているエネルギーの一部を交換し合うことだとも言えます。
たがら、セックスの体験の質は、「相手との信頼関係」にも大きく左右されます。
自分の中からふつふつと湧き上がる命の力を惜しみなく伝え、相手から伝わってくるのを遠慮なく受け取る。そんな開かれた心で肉体とエネルギー体を交流させると、やがて自分と相手のと境界線が溶けてなくなるような「一体感」を感じられることでしょう。
なぜなら、普段の私たちは、自分以外のものとは切り離されているように見える、独立した体で生きているゆえの「宿命的な孤独感」を、隠し持った存在だから。その切り離された感覚が消えていく「一体感」を味わうことが、大きな癒しと悦びになるからこそ、人は本能的に性の相手を求めるのだともいえます。
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◉自然と調和する性の営みとは?
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だけど本当は、私たちの性の営みはもっと大きな意味を持つ、自然と協力し合う行為なのです。
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電子の多いマイナスイオンが体に取り込まれると、細胞を老化させる活性酸素が中和されるため、細胞の元氣がよみがえって、新たな生命力を吹き込まれたような働きをします。
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これは、たまったものではありません。なにしろ人間のセックスは、子作りのためだけにするものではないのだから。その目的がない時にも、パートナーと生命エネルギーを交流させて、子供ならぬ新たな電気的エネルギーを生み出して分かち合う、「全身全霊の栄養チャージ」ともいえる営みのなのです。
だからこそ人間の性衝動は、繁殖期が決まっている動物たちとは違って、季節を問わずに一年中湧いてくるのです。そんな日常的な欲求に対して「罪の意識」を背負わされることで、人類はどれだけ自己評価が低くなってしまったことか。
さらに、この教えの中に埋め込まれた「子作りのためだけ」というルールが、実は現代まで引きずる大きな誤解の原因ともなったのです。その誤解とは、「セックスは必ず男性が射精して終わるもの」という考え方。
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セックスをする時も、本来は「満ちあふれるものを分かち合う行為」だったものが、「満たされないものを相手から得ようとする」意識が強くなりました。すると、男女がエネルギーを奪い合うような関係性に陥りやすいため、お互いが消耗しやすくなるのです。
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漢字が使われ始める以前の時代から今に伝わる「大和言葉」には、「まぐわい」という言葉が残っています。後から当てられた漢字では、「目合い」と表現されました。
なぜ、性行為が「性器を合わせること」ではなく「目を合わせること」なよか?そこに、精神文明の人たちの、性に対する感覚が隠されています。
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ただでさえ、エネルギーの動きに敏感だった縄文人にとっては、目と目を強く合わせた時からすでに、二人のエネルギーの絡み合いは始まって、近寄るほどに混ざり合うのが全身でひしひしと感じられたことでしょう。はじめにエネルギーが溶け合い、次に体も一つに合わせていく。そうして男女は互いに結びあってのです。
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大和言葉、膣を表す代表的な言葉は、「ほと」。漢字では「火処ほと」と当てられました。その意味は、火のあるところ、、、、つまり「かまど」のこと。
女性のそこは本来、ぬくぬくとした「かまど」のような場所であるのが自然なのです。
それに対する男根は、「ほこ」と言います。その意味は「鉾ほこ」つまり、武器である剣つるぎ、のこと。
私の中にこんなイメージが浮かびました。男女のまぐ合いとは、熱せられたかまどの中に、ひんやりとした硬い剣を差し入れて、あたかも鉄が火の中で鍛えられるように、硬かった剣が燃えさかる熱の中でとかされ、「また明日も元氣で働くぞ〜!」という活力になるような、新たなエネルギーを吹き込まれる、、、そんな意味を持つ行為なんだと。
その時、女性の体は、男性を中に招き入れるように働く。
決して「やられる・させられる」感覚ではなく。
自ら自分のかまどの中に、男性の剣をくべてあげる。
体のうちに熱く燃える火の中で、愛おしい剣を鍛え、とろかしてあげるのだ、、、、。


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第2の封印解除
⭕️女性から男性へと
流れ込むエネルギー
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きっと「ほと」と「ほこ」のまぐ合いの姿が、この世界のあらゆるものを生み出す根本的なエネルギー、陰と陽、女性性と男性性との和合の姿を象徴的に示していることを、太古の人たちは直感的に知っていたのでしょう。

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もっと言えば、これは大昔の彼らだけの話ではなく、実は現代の私たちも、このマークを日常的に使っていて、毎日目にしていることにお気づきでしょうか。
ピンときた人もいるでしょう。、、、、そう、パソコンなどの電気製品でおなじみの「起動スイッチ」のマークです。このデザインはもともと、電気回路のオン・オフを表現した記号なので、デザイナー本人は決して男女のシンボルのことなど認識してなかったと思います。それでも、この中にあたかも無意識のうちに、人類共通の深層心理が現れているかのように見えてしまうのは、考えすぎでしょうか。それはまるで、男女が一つになることで、私たちの内側にあるエネルギー循環の回路が「起動」して、「生き生きと電気が流れ始める」ということを物語っているかのようです。
そんな素敵な機能が備わっている私たちの体を、もっとよく知って使いこなしていくことで、愛する人との関係をさらに深めていくことができます。
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◉両性具有的な心で自分を幸せにする
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自分の中の「感じ安くて夢見る女の子=姫」と「目的目指して突っ走る男の子=王子」の両方が仲良く協力し合えるように生きていくと、自分で自分を幸せにできるということなのです。
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そう、私たち女性に必要なのは、「自分で自分の価値を信じられる心」と、「それを心から尊重してくれる男性の態度」なのです。
だから、まぐ合いのテクニックを学ぶ以前の問題として、男性が女性の体と心を「宝物のように大切に」扱う意識を持てれば、女性との関係は劇的に改善されます。そして、そして、男性のそうした態度を自然に引き出すには、女性もまた、自分で自分を「宝物のように大切に」愛する気持ちを取り戻すことが必要です。
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まとめ
女性は、自然界から私たちの命を動かす電子の恵みを受け取って、
それを互いに選びあった男性に送ることができる。
男性は、女性から受け取った命の恵みを、
現実世界で目に見える成果へと変換することができる。
すべての人の中に住む、水のように受容する女性性と、
火のように貫く男性性が、仲良く手を結べば、
男女がお互いを尊重し合える関係を育てることができるのです。
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詩とエッセイ:美しき性を歌う3
いちばん
やわらかいところを
結び合わせて
いちばん
固くなろう
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体の中で男女の徴がある場所のことを、私たちは
子供の頃から親たちに「大事なところ」と言われて育ちます。
たしかにその部分は、大切に保護してあげなければならない
傷つきやすさを持ってきます。
男性器は、いざ熱していきり立てば宝剣の硬さを表すものの、
普段はそこだけ骨が抜かれた、スポンジのようにやわらかな器官で、
衝撃にも弱くできています。
そしてまさに女性器も、丈夫な皮膚を持たずに薄い粘膜だけに覆われた繊細な器官で、交わりの場面ではその部分の筋肉がゆるんで、ほどけるようにやわらいでいきます。
ただしそれが極まりの時には一転、強く収縮を始めて、引き絞られていくのです。
あたかも、相手を固く隙間なく抱きしめるかのように。
それは、やわらかなもの同士が引き絞られて、
リボンの要のように固く結ばれるイメージです。
体の奥にしまったいちばんやわらかい部分は、
心のいちばんやわらかい部分に通じます。
そこは、人が物心ついて社会的な仮面をかぶる以前の、
素直に世界の安全を信じた、いたいけな幼子の時代に表していた心の領域。
男性が互いのやわらかな「命の器」を差し出し合う行為は、
心の最もやわらかい部分を通わせ合って、
誰より深くつながる絆を結ぼうとする営みなのかもしれません。

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第3の封印解除
自分の体を愛すると
恋愛の質が高まる
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こうしたたくさんのボタンのかけ違いの根っこにあるのは、彼女がダイエットでもセックスでも、「自分自身が気持ちよくいられることを、おろそかにしている」という心のクセなのだということをお気づきでしょうか?
それは、外見や相手の都合ばかりを重じて、自分自身の本当の欲求を軽く扱ってしまうクセ。つまり、「本当は食べた」のに「太るからダメ」とか、「本当はセックス中に気持ちよくない」のに「それを相手に伝えてはいけない」と押し込めてしまう思考パターンのことです。
実はこうした心のクセは、彼女にかぎらず多くの人が共通して心の底に抱えている、闇の部分と言えます。これもまた、元をたどれば、中世以降に世界各地で宗教や道徳を通して刷り込まれてきた、ある「心の封印」がルーツになっているのです。
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第3の封印
「快楽に身を任せることは、人間性を堕落させる恥ずかしいこと」
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この「自分の快楽に対する向き合い方カというのが、自己肯定感が強い・弱いを分ける、大きな鍵の一つなのです。
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◉恋愛は、心と体の両方を開く人間関係
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今の私たちに必要なのは、「自分の体を愛する」という意識と行動なのだと思います。
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自分の体を愛するというのは、内側で感じる快・不快を尊重して、体がなるべく快適でいられるような行動をしてあげることなのです。
また、その快適さの中には、セクシャルな感覚を満たすことも含まれていて、それが日常の幸福感に影響を与える大切な働きをしています。
そうして、体が自分の望む「快感」をたくさん味わえるようになると、「この、自分の体でいることが好き」という状態に、自然と変わってくるのがわかるはずです。
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私がこの本でお伝えしたいのは、本当はその逆だということ、、、つまり、「気持ちのいいことは、良いこと」なのだと。
なぜなら、私たちの細胞は、「快」を感じると、「不快」な時よりも動きが活発になるようにできているから。私たちの能力は、原則として「快」である時にこそ、より大きく発揮されるようにできています。だから私たちの本能は、いつもなるべく「快」であるほうを選ぼうとアンテナを働かせているのです。
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私の体がこの「手放しモード」に切り替わったのは、私が頭の知性で食欲をコントロールするのをやめて、胃や腸が訴えてくる「本能的な食欲」を感じ取り、それに素直に従ったからだと言えます。そうして体が求める本当の欲求が満たされた時の「快感」を十分に味わって、食べ物に対する喜びや感謝の念が強まるほどに、どんどん「食べても太らない体調」が定着していきました。
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快感ホルモンは、精神的な作用だけでなく、肉体的にはエネルギー代謝を高めて、体温を上昇される働きを持っています。

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◉オーガズムは心と体の栄養になる
このように「快感を味わうこと」は、私たちの命の働きを高めてくれるものです。
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肌を触れ合わせた時に分泌されるホルモン「オキシトシン」は、まったりとリラックスした幸福感を生み出し、その相手に対する信頼感や愛着を強める働きをします。
セロトニンは、物事にはまっていく集中力をもたらす作用があります。
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さらに、こうした精神的な変化に加えて、肉体面のしるしが重なると「オーガズム」と呼べるのです。
そのしるしとしては、「筋肉の収縮」が起きること。
具体的に言うと、体の内側がキューッと引き絞られるような感覚や、「ほと」(膣)の内部が、ピクッピクッと収縮を繰り返し、痙攣のような運動ヲ始めること。あるいはブルブルブルッと全身に震えが起こることもあります。
男性の場合は、精液の通る菅を囲む筋肉が引き締まって、これが射精へとつながっていくのです。
愛おしくて、愛おしくて、体の芯がキューッとなる感覚、と言ったら伝わるでしょうか。
その自分の深いところから湧いてくる「引き絞り」の後には、大きな脱力が訪れます。そう、強い収縮の後には弛緩、ゆるみが起こるのです。そうして私たちは、まるで押し寄せる快感の高波から一気に解き放たれたように、心地よく安らぐことができるのです。
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だから、私たちの体は、愛さずにはいられないようにできている。
愛を体で表現するたびに、新たな快感物質が生み出されて、私たちの生命力を強化してくれるのだから。
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本当の快楽は、病も癒し、命を救うことさえあるのだということ。だからこそ、逆に、私たちがその事実に気づくことができないように、長い間、情報が操作されてきたのです。
それというのも、「快楽は罪深い」という古くからの教えの奥には、「喜びを味わいつくしてはいけない、そこから生まれる力を使いこなしてはいけない」というメッセージがひそんでいたと考えられるから。
もっと簡単い言うと、当時の支配者たちは、真のオーガズムがもたらす、精神的にも肉体的にも健康で力強くなれるというメリットを、一般庶民が受け取れないようにしたのだということ。なぜなら、一般の人々をなるべく力弱く不幸な状態にとどまらせておくほうが、支配しやすいからです。
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これからは、私たちの体に内臓されたこの力を、長年の「罪の意識」から解放した喜びとともに使いこなしていきましょう。それが、これからの自宅には必要になってきます。

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◉女性のオーガズムの三つの段階

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