BOOK「断食博士のくろう話」著者:甲田光雄
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◉動物は病気になったら何も食べません
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私も経験を積み、食生活と健康状態は手相に表れることがわかってきました。
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大食・美食は健康にとって凶、小食こそ健康にとって吉です。
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◉断食は世界最高の治療法であり、健康法です
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私は、ガンをはじめとすると難病の人たちに、断食屋少食療法を指導してきました。その体験から、断食こそ世界最高の治療法であり、健康法であると、信じて疑いません、
一週間以上、水分以外は摂取しない本断食(本格的な断食)を行うことで、さまざまな難病が劇的に好転してくることはめずらしくありません。断食には、次世のようなすばらしい作用のあるあることが、最近の医学の研究によって明らかになってきました。
すなわち、断食は宿便を排泄します。環境ホルモンなどの環境毒素の排出を促します。自己融解を起こし、それを栄養分として体から利用する結果、動脈硬化が改善し、中性脂肪もへります。それによって、イボやポリープもはがれ落ちます。
さらには、遺伝子を活性化させます。断食によって難病が劇的に改善するのは、実はそれまでオフになっていた遺伝子がオンにスイッチが切り替わるためと考えられます。
そのほか、断食はスタミナをつけて、免疫力(病気への抵抗力)を強くし、さまざまな秒気を引き起こす原因となる「活性酸素」酸素をへらすなどの効果も発揮するのです。
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◉朝食抜きの一日二食が半日断食。継続すれば本断食に劣らぬ効果が得られます。
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心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患や脳卒中、老人性痴呆症、ガンの発生にも、宿便が強く関係しています。
西式健康法(西勝造先生が1927年に発表された健康法)では、脳卒中を起こした患者さんの治療はまず、洗腸を行なって腸内を洗浄します。また腹にミソ湿布を行い、宿便を排泄しないと、その後にどんなに有効といわれる治療を行おうと開催は期待できないとわかっているからです。虚血性心筋梗塞の場合も同じです。
また、私の治療経験から、宿便がどっさりため込んでいる人ほど、老人性痴呆症になりやすいといえます。さらに、ガンの発生にも宿便が強く影響することから、ガンの治療の基本は宿便を排泄することといえましょうか。
すこやかに老いて生きるために、病気に関してはまずガン、心臓病、脳卒中、老人性痴呆症にならないようにすることが重要です。
それらの予防には、何よりもまず宿便をため込まないようにしなければなりません。それが基本です。
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◉多発するアレルギーも宿便が原因です
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宿便は、腸の粘膜に炎症やただれを起こすため、アトピー性皮膚炎や花粉症、気管支ぜんそくなどのアレルギー病の原因にもなります。
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アトピー性皮膚だけでなく、花粉症や気管支ぜんそく、食物アレルギー脳卒中発生にも、腸のキズが根底にあります。
また、宿便の存在が強く影響しています。
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◉夕食から翌日の昼まで18 時間の間隔を開けるのが基本
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私が進めている小食療法は、朝食抜きの一日二食が基本です。
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水または柿茶(西式健康法の創始者・西勝造先生から直接指導を受け、生化学研究所が製造した「柿の茶葉」のこと)でとるのが理想です。
まずは、生水にします。柿茶を勧めるのは、酸性で、しかもビタミンCが豊富に含まれており、かつ胃腸にやさしいからです。
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夜間の睡眠中は、水分が失われるため、午前中はしっかりと水分を補給することが重要です。生水と茶葉を合わせて、最低でも500ミリリットル以上は飲むようにしましょう。一日の寮としては1.5〜2.0リットルくらいが理想です。
ただし、食事中どっさり食後3時間は水分をとらないようにしましょう。おなかの中に食べ物があるときは、胃液を薄めますし、水分の排出が抑えられ、むくみの原因にもなるからです。人によっては口寂しく感じるかもしれませんが、大事なことです。
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卵、肉、油は極力控えめ、ご飯を玄米や発芽研究所にして、小魚、大豆製品、生野菜を積極的にとります。
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具体的に質の良い食品とは、
白米➡︎玄米
白砂糖➡︎黒砂糖
精白パン➡︎全粒粉パン、玄米パン
魚は
❌ブリ、マグロなど大きな魚
⭕️チリメンジャコ、イワシなど小魚
野菜は
大根、人参は葉っぱもいただく
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◉野菜は生で食べることが重要です
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私のこれまでの治療経験からすると、生野菜の方がはるかに切れ味がスルドく、効果は上です。健康づくりや病気治療において、温野菜は生野菜の相手になりません。
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加熱した野菜ばかり食べていると、ガンになるかリスクを増加させることになります。なぜなら、野菜は炊けば炊くだけアルカリ性に傾くからです。胃は酸性ですから、アルカリ性に偏ったものばかり食べていると、アルカリ性食品かたむきます。病気を予防するには、体内と酸性とはアルカリ性の均衡を保つことが大切です。アルカリ性に傾くとガンになりやすくなります。
玄米もらいたくと、アルカリ性になります。それに対して、生野菜は中性です。だから、野菜は生で食べることが重要なのです。
もし、玄米菜食であっても、炊いたご飯や加熱野菜ばかり食べるなら、メザシやチリメンジャコなどの酸性食品をいっしょに食べると、体内の酸性、アルカリ性の平衡をとることができます。
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健康を害する要因で、特に問題なのが、
肉、白砂糖、アルコール、タバコです。
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白砂糖の害は甚大ですから、とり過ぎないようにしなければなりません。どうしても甘いものが欲しいなら、黒砂糖やハチミツでとれば害は少なくてすみます。
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偽腹(ぎふく)
人間の体というものは不思議なもので、食べるから、すぐお腹がすくのです。これは、胃が荒れるからです。本来空腹を感じるはずではないのに空腹感があることを、偽腹といいます。胃が荒れると、偽腹という現象が起こり、空腹感が生じるのです。ちなみに、夜更かししていて、夜中にお腹がすくのも偽腹です。
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私は、病気なおしというのは癖直し、と思っています。癖がある、その悪い癖を改めるために、神様が病気を与えられたんだと解釈すると、病気を与えられることは非常にありがたいことと思えるでしょう。その癖も直らせてもらって、一人前にならせてもらえる。だから、癖が改まったら、病気は消えていきます。
ですから、病気を治すことばかり考えるのではなしに、癖を直すことだけに頭を切り替えていくわけです。これは非常に大事なことです。
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食べ物に対する欲望を抑えようと思ったら、けっきょく、潜在意識を変えるしかありません。
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西堀貞夫先生は、世界中の文献七万三千冊を読破し、その中から362の健康法を選び、みずから実践して、その研究等体験をもとに構築し、昭和2年に発表。食養生と6大法則といわれる運動療法を基本に、体系化した実践医学です。
そのうち潜在意識を変えるための方法も体系化。そのうち誰もが実践できる方法として、
⭕️背腹運動➡︎背骨のゆがみは、さまざまな症状や病気を引き起こす原因になります。その背骨のゆがみを自分で矯正し、改善する方法のひとつ。
⭕️温冷浴➡︎特異的な効用が、潜在意識を変えることです。温冷浴は、体液の酸性・アルカリ性を平衡状態にもたらし、中性に近づける作用があります。このとき、深く想い、暗示をかけることで、潜在意識を変えることも可能になります。
を紹介します。
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◉夫婦なかよくすることも大事
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嫌なことがあっも、それは神様が自分にあたえた試練だと感謝しながら、受け入れることです。
そう心がけると、心にゆとりができて、小さなことに腹を立てることもなくなっていくでしょう。穏やかな明るい心は、すこやかに老いて生きるために必要な条件のひとつです。
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◉病気は神様から与えられた試練。
病気治しは癖直し
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生の玄米粉
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◉食物に感謝の気持ちを持つと
食欲が抑えられる
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ですから、食事をいただくときは、それらの犠牲になってくれたら動植物に対する感謝の念を忘れてはいけません。
「ああ、私は動物や植物の大事な命をいただいているのだ」と。
感謝の気持ちがあれば。
大切に思う気持ちが湧いてくると、粗末にできなくなります。粗末にしてはいけないという気持ちが、少食への習慣へとつながるのです。
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わたしは、60年ちかく、真の健康を追求し、そのための努力をして重ねてきました。その結果、私の手相は変わってきました。私は、診察室で患者さんと向き合うと、まず、手のひらを診ます。それによって、そのひとがどういう食生活をしているか、宿便がどのあたりにどれくらいたまったいるか、体の何処が悪く、どういう病気何発症しているかなど、だいたいわかります。
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私の指導を忠実に守って、やがて病気が治り、健康体がえられると、手相も変わってきます。とくに、断食を行なって宿便が排泄されると、手相はいっぺんに変わります。以前は短命の相だったのが、見事に長命の手相に変換してきます。
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私は動物を殺生する肉食には反対です。
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私の最近の食事は、一日一回、有爵に発芽した玄米を生で食べるのと、青汁とニンジンジュース、それに豆腐とゴマ、海藻類だけです。調理した料理を食べたいとは思いません。生の玄米粉ほどおいしいものはない動物、今では思っています。
素味程おいしいものはほかにありません。
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私は真の健康への道を追求してきて、それを人々に知らしめることが自分に与えられた使命であると信じているから、現在のような状況にやっとたどり着けたのです。
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わたしは、若くして病を得たのが縁で、大食家と甘党を克服して健康体になりたいと無理したため、思わぬ苦労を重ねてきました。
私が過去において大病に苦しまなかったら、このように新教にとてもなることはできなかったでしょう。そして、今、みなさんにこうして、健康について語りかけることもなかったと思います。
悩みこそ幸せの母なのですね。 合掌。
💛2020/02/23
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